時間単金100円でも付けて欲しい(後編) | 社畜と呼ばれた黒糖のブラックカンパニー体験談


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会議室には社長と黒糖の二人しかいない

社長はニコニコしながら

「出向先ではどうだ」

「彼女はできたのか」

「うまくやっていけそうか」

いろんなことを聞いてくれたが
少し間を置いてから

「ところで、上司からちょっと訳の分からない連絡があってね」と
訝しげな(いぶかしげ)顔で話を切り出してきた

※訝しげ:納得がいかないような疑うような様

「なんでも君が給与以上に金銭を要求してるというんだ」

えっ!?

「私はそんなことないと信じているよ、何かの間違いだろう?」

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一体どうなっているんだ、ちょっと理解できなかった

『残業代が支払われていないので、せめて…』

黒糖が残業代という言葉を口にした瞬間、社長の態度が一変した

「まだ見習いの分際で、残業代を支払えだぁ?」

「バカなことを言うもんじゃないよ、君は残業なんてしていない」

どうしてそうなるんだ?

「そもそも仕事というのは出来る人に多く給与を払わなくてはならない」

「それを君のようにできない人間が残業することでできる人間より多くの給与を得る」

「そんなことを私は許すわけにはいかない、お天道さまだって許さないぞ」

「若いうちから金、金、金っ!情けないとは思わないか」

「自分のことしか考えない主張より、会社全体のことを考えた大人の行動はできないか」

「今はまだ勉強させていただいている身分だから、君は」

「上司に、会社に金をせびる前に自分自身を成長させなくてはね」

驚きと衝撃で少しの間、反論することもできなかった

『せめて、100時間に対して1万円の残業代をもらうことはできないでしょうか…』

勇気を振り絞って思いのたけをぶつけてみる

「君だけ特別扱いすることはできんよ」

即答だった

「君はまだ何も出来ない、社会人というのは3人分の仕事ができて初めて一人前だ」

「まず自分に与えられた仕事、これはまあ当たり前だな」

「次に会社の利益のための仕事、これも当然のことだわな」

「そして最後はなんのためかわかるかね」

『いえ…』

「わからないか、そうだろうな」

「わかっていたら、こんな話が出るはずもない」

「最後は後輩のためだ」

『後輩の…ため?』

「新入社員というのはお荷物だ、1円の稼ぎにもならない」

「現場の先輩連中は自分の分、会社の利益の分、そして君の給与の分も働いている」

「そんな迷惑をかけている状況で、君は自分だけ金をよこせと言えるのかね?」

『………』

「まずは3人分の稼ぎ、そう一人前の仕事ができるようになってもらわんとな」

『仕事として与えられているものには全力で取り組んでいるつもりです』

「それはそうだよ、黒糖くん!ふふふ…」

少し小馬鹿にしたような反応を示す社長

『毎月100時間も残業しているのは私が未熟だからという理由だけではないと思います』

「………」

社長の顔から笑顔が消えた

「なに、自分は仕事ができる?自分が残業してるのは会社が悪い?」

「黒糖くん、君は脳ある… 脳ある… 脳ある…」

『鷹ですか?』

「脳ある鷹は爪を隠すという言葉を知っているかね?」

『はい…』

「いいや、君は知らないよ」

「君はね、猫ですよ!」

『猫…ですか?』

「俺はできる、俺はすごい、俺はつよいぞ!」

「爪をひけらかして、相手を威嚇する、何か言われればひっかく」

「こうやって、威張り散らして虚勢を張って獲物を奪うわけです」

「まあ、言い方は悪いがヤクザと同じですよ!」

すごく嫌味くさく説教混じりな感じで意味不明なことを言う社長

「人間そうはなりたくないもんですねえ」

同意を求められても困る

「わかってもらえたかね?」

どういうことか、さっぱりわからない

『100時間に対して1万円を頂くことも難しい…ということでしょうか』

「君は人の話を聞いていないのかね?」

「君はね、猫ですよ」

「いや、猫だってこんな爪をひけらかさない」

「君はね、猫じゃない!」

そうですね… えっ!?

このあとも意味不明な話を延々とされ
結局、残業代を特別に支払うということは出来ないということだった

納得はできるはずもなく、会社に対して疑心を抱くことになった
社長の意味不明な説明が更に拍車をかけた形だ

しかも職場に戻るように言われ、常駐先に戻ると社長より連絡を受けた上司からも
説教を受けるはめになり、ほとんど業務に着手することができないほど
長時間に及ぶ説教と、社長に対して二度とこのような真似をしないということを約束させられた

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