いつもの如く、当たり前のように残業をしていた
また0時のリリースを行わなければならない
惰性のせいか気持ちが緩んでいたのだろうか
欠伸（あくび）をしながら仕事してしまった
そんな姿を見た常駐先の担当者さんから
「おまえさ、いつもいつまでも残業してるよな？
せこせこ残業代稼いでんじゃねえよ！欠伸してる暇があったら帰れ！ ったく！」
この常駐先の担当者さん
レビューの際にも結構なツッコミを入れてきたり
聞かなくてもいいような担当箇所じゃない点について質問してきて
全体の内容を把握してないんですか、そんなんでいいんですかね？
というようなイヤミをよく言ってくる苦手な人だ
先日なんて、学生時代のクラブ活動について
聞かれた挙句に回答が気に入らなかったのか、イヤミを言われたばかりだ
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「残業代を稼いでいる」
この文言が聞き捨てならなかった黒糖は
つい常駐先の担当者さんに言い返してしまったのだ
『あ、ボク残業代出てないんで…』
一瞬にして場の空気が死んだ
常駐先の担当者さんから
「え？残業代が出てない？嘘つくな！」
『え…、出てないですよ？』
ガチのリアクションをかました黒糖の態度に
演技ではないと感じ取ってくれたのだろうか
「え？マジで出てないの？」
正直、信じられないというような態度だった
まったくもって嘘偽りのない事実なので堂々としていたら
上司が喫煙所から戻ってきた
常駐先の人がすかさず上司に聞きに向かった
上司も黒糖の待遇については知り尽くしているはずだ
何を聞かれても問題はあるまい
そう思っていたが、上司の反応は意外な（？）ものだった
つづく…
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