会議で決まってしまった担当作業
やや余裕のある同期とは違い黒糖はびびってしまっていた
嘆いていてもはじまらないので、とりあえず仕様書を見ながら
少しずつでも作業をすすめることにしよう
【抽出ワードの条件に合うデータAとデータBとデータCの中から対象を抽出するシステム】
【例外条件に登録されたデータは含まない】
えっ…
うん、言いたいことはわかるんだけどシステムの説明だね
キーとなるものとか関連のひも付けとかサンプルとか、そういうのはないのだろうか
A4紙に文字がいっぱい書かれているのに役立つ必要な箇所の説明がこれぐらいしかなかった
これは仕様書とは言わないんじゃないだろうか
いや、社会人の仕事というのはこういうものかもしれない
学生時代とは異なり、与えられる課題というのは
自分で考え自分で決めろ、自分がいま何をするべきなのか
ということなのかもしれない
手探りでデータAのキーとなるもの、データBの紐付けられるもの、データCの関連するもの
出力結果として、何が出力されるようになればいいか
メモに書き出しながら、データをいじっていると気が付けば昼飯の時間を迎えていた
最初は仰々しいA4の文字いっぱいの紙を渡されてびびってしまっていたが
メモに書き出しながら、考えていくと案外いけそうな…
んわけあるか! こんなもんいけるかッ!!
「飯に行こうぜ」
そんな邪念を抱いていると同期Aに声をかけられた
腹が減っては戦はできぬ、同期Bも誘い昼飯に行くことにした
食事をしながら、手応えを聞いてみようと考えながら
我々企業戦士は飯屋へと向かうのだった…
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